睡眠時無呼吸症候群

 睡眠時無呼吸症候群は気道が狭くなり、睡眠中に何度も呼吸が止まってしまう病気です。寝ている間のことのため、自分では気づきにくい病気ですが、家族に指摘をされてみつかる事があります。

 睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因としましては

①加齢

②筋緊張の低下

③肥満

④口呼吸

⑤小顎

 があります。上気道の狭窄が原因で起きる病気のため、耳鼻咽喉科が窓口となって診断をしている疾患です。

 睡眠時無呼吸症候群の症状としては、以下のものがあります。

①家族にいびきが大きいと言われる

②家族に呼吸がとまっていると言われる

③夜中に息苦しくて何度も目が覚める

④夜中に何度もトイレに起きる

⑤寝汗をよくかく

⑥寝相が悪い

⑦朝起きた時に頭痛がする、口や喉が渇く、胸やけがする

⑧いくら寝ても熟睡感が無く、疲れがとれない

⑨いつもよりも血圧が高い

⑩日中に強い眠気、だるさを感じる

⑪遅刻、欠勤等の仕事上のトラブルを指摘されることが多い

⑫太っている

⑬1年以内に体重が3キロ増えた

⑭以前よりも記憶力、集中力が低下してきた

⑮居眠りで交通事故をおこしかけた事がある

 また小児の場合ですと、睡眠時無呼吸症候群は主に、アレルギー性鼻炎、アデノイド肥大、扁桃肥大が原因で起こります。症状としましては

①発育や発達の遅れ

②学力の低下、学校での居眠り

③集中力の低下

④イライラして怒りっぽい

⑤アデノイド顔貌(舌を突き出した顔つきになります)

などを引き起こす事があります。放置をしてしまうと成長に影響がでるため、早期診断、早期治療が重要です。

 また睡眠時無呼吸症候群を放置していると、以下の病気のリスクが高まります。

①高血圧

寝ている間に無呼吸を起こす事で交感神経が活性化し、心筋梗塞や脳梗塞の危険因子になります。

②心臓病

心筋梗塞、大動脈瘤、心不全、心房細動等の不整脈を引き起こすリスクが高くなります。

③腎臓病

睡眠不足、低酸素血症により、慢性腎臓病になりやすいと言われています。

④認知症

無呼吸に伴い脳が低酸素状態になるため脳が萎縮し認知症が進む可能性、またアルツハイマー病が発生しやすくなる可能性が指摘されています。

⑤糖尿病

睡眠の質が落ちると代謝が落ちて、脂肪が体に溜まりやすくなり、糖尿病になりやすくなります。

⑥動脈硬化

酸欠に伴い血管に炎症を起こし、動脈硬化が進みやすくなります。

⑦交通事故

眠っている間に酸欠状態になってしまうため十分な睡眠がとれず、日中の集中力の低下、眠気が生じる事により、交通事故を引き起こしやすくなります。

⑧脳梗塞

睡眠時無呼吸症候群で動脈硬化が進んだ結果、脳の血管が詰まりやすくなり、脳梗塞を引き起こしやすくなります。

⑨ED(勃起障害)

EDの危険因子として、睡眠時無呼吸症候群が指摘されております。治療はバイアグラ等のプロスタグランディン阻害薬の内服が第一選択となっておりますが、睡眠時無呼吸症候群を治療する事によって、EDが改善したという報告もあります。もしEDに加えて睡眠時無呼吸症候群を疑う症状があるようであれば、併せて検査、治療をする事をお薦め致します。

⑩うつ

睡眠の質が悪くなることにより、気分が落ち込みやすくなります。

⑪嚥下機能低下

いびきによって喉の神経が損傷し、のみこみが悪くなる事があります。

⑫易感染性

睡眠時無呼吸症候群があると睡眠不足、低酸素血症による免疫力の低下により、感染症にかかりやすくなります。

 当院では睡眠時無呼吸症候群の在宅での簡易検査、在宅でのPSGを用いた精密検査、生活指導、CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)を積極的に行っております。検査は全てご自宅でできますので、入院費がかかりません。また入院での検査とは異なり、いつも寝ている慣れた環境、寝具で検査が受けられるため、ご自宅で安心して眠れるので検査結果も正しく出やすい、というメリットがあります。

 いびきの精密検査をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

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